2013年5月9日木曜日

ティーザー:古代Runeterraの謎


二番煎じですが、ありがたいことにリクエストいただきましたので、久々に翻訳を上げます。調子に乗ったらものすごく意訳が混じってきたのですが、楽しく読んでほしい読み物として仕上げましたので、どうぞ見逃してください(懇願)。内容としてはだいたい合っているはずです、たぶん。「俺を信じてくれよ、たぶん。」
探検家としても知られるチャンピオン、Ezrealが面白い調査対象を見つけたようです。次の新チャンピオンのティーザーのようですが、果たしてこの人物は一体……?

今回の情報元は以下。


発端

An ancient mystery in Runeterra - League of Legends Community
やあ、みんな。Ezrealだ。
いつもなら、誰かの手を借りようとは思わないんだけどさ。今回の旅でものすごく面白い遺物をたくさん見つけたんだ。こんなもの、見たことがない。
見せられるものを全部机の上に並べてみた。重要なのは、この遺物たちはRuneterraじゅうから集めてきたもので、しかも作られた時代も全然違う、全く繋がりのない時代のものだってことだ。つまり……この遺物たちには一つの共通点があるってことだ。禍々しい造形、明らかに人外のフォルム、ギザギザの刃。

やりたいんだが、俺にはこの謎を解き明かせる自信がない。俺が今まで集めてきたこの禍々しい人物に関するものは、いくつもの血なまぐさい争いや戦争の中心になっている。君はどう考える? この人物は誰で、Runeterraの歴史においてどんな役割を果たしてきたんだ?

あっ、それともし君がこいつらにまつわる話を聞きたいならさ……話すよ。そんなにひどくない話もあるしね。


その1

http://na.leagueoflegends.com/board/showthread.php?p=37519306#37519306
これを見てくれ。Demaciaのステンドグラス窓だ。
どうやって取ってきたかは聞かないでくれ。戻すつもりなんだ、約束する。俺はこれを調査のために盗ってきたんであって、あいつらはこれがないことに気づきもしないだろうな。Demacia人は明かりについて止めどなく話し続けるけど、じゃああいつらに本当に必要なのは窓なのか?何だっていいだろ?

よく見てくれ。中央に、翼があってギザギザの剣を持ったものが見えるだろう? これが、俺が至る所で見てきた人物さ。

これは、一番最初に俺を考えこませた工芸品なんだ。これは古くはない、遡ったって数世代以上じゃない、ごく近代の作品だろう。近くで聞いてみたんだが、誰もこの人物が何なのか、名前だって知らなかった。ただ、みんなが一様に頷く点がひとつあった。この人物が誰であれ、不死の存在のような、明らかに尊い誰かである、と。

でも、だ。どうして彼は他のいろいろな場所でも見つかるんだ? こういった工芸品の多くは古代のもので、いくつかは名前もわからないくらい古い、既に滅亡した文明の遺物なんだ。

どういうことなんだ?


その2

http://na.leagueoflegends.com/board/showthread.php?p=37519629#37519629
この立像はNoxusで見つけたものだ。
そう、Noxusだ。俺がNoxus人をどう思っているかはわかってると思うが、あいつらの都市にはものすごい歴史がある。ただあそこを探検するには、Valoranで一番大事な場所から俺を遠ざけようとする、邪悪な魔法、大斧を持った衛兵、それに不気味な鳥男とかもろもろを、かわしていかなきゃいけない。

Noxusにはこの手の彫像があふれてる。大抵、彫像は国家の偉大な英雄を記念して作られるんだが、これに関しては俺が聞いたことのあるどのNoxusの英雄にも似ていない。俺の知識量だって半端ないんだぜ、信じてくれよ。どのNoxusの本を選んでもらっても、どの英雄の人生を記した長ったらしい戦記だか征服記だかで、どんな長さの得物を使ったかくらいまでは答えられるぜ、たぶん。俺がこの人物を覚えてなければ、二度と見ることはなかっただろうな。

全くもって俺には意味不明だ……Demaciaの工芸品にも使われる人物でもって、一体Noxusはは何をしようっていうんだ?


その3


http://na.leagueoflegends.com/board/showthread.php?p=37520174#37520174

DemaciaのステンドグラスとNoxusの彫像が持つ共通点に気づいた時、もっと調べるべきだと俺は思った。俺はPiltoverのアカデミーにある図書館から借り出せる限りの本を借りてきた。アカデミーの卒業生にのみ貸し出しが許可される閉架書庫の本もあった。自分でなんとかすることもできたけど、退っぴきならない状況に陥るのは御免だったから、素直にJayceの手を借りたよ。愛すべきナイスガイだよな、あいつ。
小さい方はNoxusの叙事詩の本だ。こういった本の中身は、ほとんどがNoxus正規軍の華々しい活躍を娯楽として描いたものだが、表紙に描かれている剣が俺の注意を引いたんだ。

こっちにある大きい方は、おとぎ話の書かれた古い本だ。書かれている全てが真実じゃないが、俺はある物語に注目した。この物語に出てくる登場人物は、兵を率いてどんな戦いにも赤子の手を捻るように勝ってしまう、尊大な将軍だ。物語の結末で、将軍は敵を追い詰めるんだが……傲れる者は久しからずや、ってやつだ。


偉大な戦士──そう、この邪悪な人物だ──がその戦いに現れる。死に際に瀕した敵が、そいつの囁きを聞いたんだ。「あたかも血が激しく燃え立つさまに導かれたかのように、彼らは立ち上がった」と書かれている。「屈辱を受けた将軍は、兵士たちが慈悲を乞おうとした寸前に引き裂かれていくのをただ見ていた。かの敵は殺人者、虐殺者に成り果てていた。敵が将軍の前に近づくにつれ、将軍は相手が人間なのか全くわからなくなっていた。」


その4

http://na.leagueoflegends.com/board/showthread.php?p=37520598#37520598

Shurimaは何世紀も前に滅びた文明だ。今では文明にまつわる何もかもが塵と消えているが、一度は栄えた大規模な文明の遺跡が、砂漠に残されている。この帝国に一体何が起こったのかについては、俺は全くわからない。何の痕跡も残さずに消えたように見える……だがそれは、俺が調べている謎とは全然別の問題だ。
この壺は、俺がShurimaの墓所で見つけたものだ。墓所の外観と壁の彫刻の一部から、到底勝てるわけがない相手との戦いを起こした、Shurimaの偉大な武将の墓所だということがわかった。彼と彼の兵士たちは栄光の輝きの果てに去っていったわけなんだが、どういうわけか、彼らは勝ったんだ。一握りの戦士たちが、何千もの敵を相手にして、負かしたんだ。

墓所の壁には、彼らの勝利は永遠のものであるとかあって、それは不思議じゃないんだが、この壺に描かれている邪悪な人物は一体何なんだ? この戦いで彼は一体どういう役割を果たしたんだ? それだけが俺にはわからない。


その5

http://na.leagueoflegends.com/board/showthread.php?p=37521093#37521093

Freljordの氷からはたくさんの面白いことがわかる。あの地方は常に戦場になっている。だから、2つの点に当てはまっていなければ、俺はこの短剣の発掘を思い出すことはなかっただろう。一つ目。金属部分の彫刻をよく見てほしい。じっくり見ると、他の遺物たちと同様の鋸歯状のデザインが刻まれているのがわかる。二つ目、なあ……この短剣の柄、人間の骨から削りだされて作られたものだよな。ここがすごく興味深いところだ。この地域の部族の人が言うには、数年前に敵対部族との戦いに現れた「戦士にして救い手」の伝説を刃に意匠として刻んであるそうだ。部族は負けかけていたんだが、その戦士が現れて指揮を執ると、敵を打ち破り勝利へと導いた、ということだ。敵は全て殺し尽くされたが、部族の人がその英雄を祝福しようとした時、彼は消え失せていたそうだ。そこで、敵の骨を記念として持ち帰った──という記憶が部族には残っていた。

Shurimaの墓所に残された物語と似ている。両方とも、一人の戦士が現れ、大きな戦いの趨勢を変える……陰惨な犠牲のもとに、だけどな。


その6

http://na.leagueoflegends.com/board/showthread.php?p=37521601#post37521601

このIoniaの木板は、ずっと昔にあったNoxusとの戦争を描いた彫刻だ。こういった木板は今では珍しいが、多かれ少なかれ同じようなものだ。木板はどれも美しいものを描いている。風景や、瞑想中の僧、夜空と星々、常にIoniaの人々が長々と話す「悟り」に関する物事などさ。木板の全てがそういった内容だ……このひとつを除いて。

こんなものを俺は見たことがない。似たような邪悪な人物が、似たような刃を持っている─最悪だ─俺はこの木版を染めている赤いインクが一体何なのか、考えたくもない。


その7

http://na.leagueoflegends.com/board/showthread.php?p=37522023#37522023

俺がこいつを手に入れたのはツイてたとしかいえないね。大きな本のページの間に挟まっていたのを見つけたんだ。本とは違う紙で、えらく傷んでた。たぶん、俺の前に誰かが似たような調査をしようとしたんだが、俺が辿り着いているレベルまでは届かなかったんだろう。
この絵には、邪悪な人物の彫像と、それを崇める男が描かれているように見える。彫像は半分埋まっているようだな。たぶん、彼らが建てたものじゃなくて、偶然見つけたものなんだろう。

彫像をこの人々に崇めさせたのは、一体何なんだ?


その8

http://na.leagueoflegends.com/board/showthread.php?p=37522593#37522593

このコインは、あるカードマスターとの勝負で勝ち取ったものだ。そのカードマスターの名前は言いたくない……それにあいつの本当の名前なんて俺は知らない。俺はこの勝負まではずっと負けていて、俺が勝ったこの1回に、奴は何の価値もない古いコインを全部賭けていった、というわけさ。このコインはValoranのどこでも使えない。でも俺は今、こいつらの「使い道」を見つけた。理解するにはちょっと時間がかかったが、この古いコインにはみんな、同じギザギザの剣が刻まれてる。
最後に、右の方にペンダントがあるだろ? これはすごく、ものすごく古くて、どこ由来なのかは全くわからない。邪悪な人物の顔がはっきりと、金属に刻まれている。これが誰なのかはわからないが、ずっと長い間、存在し続けているらしい。

これが、俺が今まで集めてきたもの全部だ。で……君はどう思う? この人物は誰で、彼の存在が意味するものは何なんだ?

ただひとつ、俺にはわかっていることがある。こいつには、会いたくない……