2013年12月8日日曜日

Yasuo AMA 概要


先日redditで行われた、Yasuo AMA(Ask Me Anything:何でも質問して)の翻訳です。
主要な質疑を抜き出した上で、内容が大いに被っていると思われる質疑内容は省いてあります。ご了承ください。



ストーリー


Q. 名前の由来は?
「Yasuoは日本語で誠実とか平安とかいう意味だ。いろいろな文字で書き表せるが、彼の場合は『康夫』だ。最初の1文字目は『健康』『安心』といった意味で、2文字目は単純に『男』という意味だ。この名前は日本では非常に一般的だが、ここ最近に生まれた1~2世代くらいの間では人気がなくなってきている。私たちが彼の名前を『安らかなる者』とした理由は、彼が実の兄を殺したということと並べておくと面白いと思ったからだが、Yasuoが生まれた時に名付けられた名前ではないからでもある。初めて剣の道場に来た時にはYasuoは気の荒い人間だったが、一般的なしきたりとして、入門時に新しい名前を授かった。自分の荒っぽい気性を努力で和らげて、私たちの世界で(Runeterraに日本/日本語はないからね)落ち着きを意味するYasuoという名前を彼はもらったんだ。私たちは彼が生まれた時の名前を明らかにする予定はまだないが、平安を意味するような名前ではないよ」- ManWolfAxeBoss

Q. Rivenに対してYasuoが抱いている感情は?
「良い質問だ──これについては盛んな議論があり、Yasuoの経歴にある殺人とYasuoのセリフを結びつけると、この真犯人はRivenだという推測ができる。Rivenが長老を殺したのかどうかには関係なく、Yasuoが彼女を疑っているのは明白だ。そして物語を俯瞰すると、この状況は非常に面白い対決を生み出す。なんだかんだ言って、私たちはRivenが過去に邪悪な行いに関与してきたことを知っているが、彼女はかつての彼女と同じ人間ではない──彼女は今、違う道を歩んでいるんだ。だからYasuoが彼女を見つけても、彼女は彼がずっと追ってきた悪人とは全く違う。それだけでなく、2人には共通したものがたくさんある──2人とも、剣だけを携えて自分の故郷から追放されている。こういった最初の状況から、彼らの最初の遭遇がどのような方向へ向かうのかを単純に予測することはできない。セリフから、YasuoはRivenを殺す気がないことに注目してほしい──彼が話すのは報いについてと、自分の過去から逃げることだ。これは2人の対話の始まりなんだ──終わりじゃあない」 - RiotRansom

Q. この『対話』についてはどういうアップデートを予定しているの?
「いい質問だ。私たちはいつでも物語を語るための新しい方法を模索している──もちろん、全てが日の目を見るわけではない。だが、私たちが新しくLoreに基づいたチャンピオン・ティーザーを始めていることに気づいていると思う。私はいずれ来る新しい一歩を期待している」 - RiotRansom

Q? Yasuo x Riven!
「(笑)RiotRunaanが困る話だな」 - RiotRansom

Q. Yasuoのパーソナリティーには「酔っ払い侍」のモチーフが少し取り入れられているようだ。Gragasとの絡みを(すぐに、もしくは将来的に)期待してもいいの?
「Yasuoはいわゆる一匹狼だが、力の限り戦った後、酒を呑み交わしながら笑いあう2人は想像できるね」 - ManWolfAxeBoss

Q. YasuoはLeagueに友達がいる?
「Yasuoは友達の少ない男だが、敵は多い」 - CertainlyT


ゲームプレイ


Q. 敵のZiggsがWで空中に飛んだ時にYasuoはultを使える?
「できない。Yasuoのultが使えるのは、味方が行ったノックアップのような打ち上げに引き続いてであって、もし敵の自発的な跳躍に対しても使えるのであれば、控えめに言ってもすごくイライラするだろう :p TristanaのRocket Jumpはスキルを使っている間の時間が長いから、特にひどい目に遭うだろう」 - SmashGizmo

Q. Yasuoのultは中立モンスターに飛ばされたり、打ち上げられたりした相手も目標にできる?
「YasuoのRであるLast Breathは、Yasuo自身あるいはYasuoのチームメイトによって行われたノックアップもしくはノックバックに対して使うことができる。この能力は協調とシナジーを意図したもので、敵の跳躍(TristanaのRocket Jumpなど)や中立モンスターのノックアップ(Balon / Vilemawなどによるもの)を含めるのは筋違いだ。実際のプレイテスト・バージョンではYasuoはどんなものによる跳躍であっても敵チャンピオンをultで捉えられるようになっていた。これは一見クールに見える。実際のところ、私はこのYasuoをプレイしてみたんだが、6レベルになった後のレーニングフェーズでは隣でJaxをプレイしているRiotFanがLeap Strikeを使うたびにRを押すだけの簡単なお仕事をするだけだったんだよ」 - CertainlyT

Q. Eで移動速度を増加させたりはしない? 今の仕様はギャップクローサーとしては遅くてダサいと思うんだけど。
「Eを使った時に目標を指定できるようにしたいと私たちは思っている。彼のダッシュのCDは約1秒だから、もし彼がもっと速く走れるようになってしまったら、試合中に敵が彼を追い続けることは不可能になってしまうよ」 -RiotJino

Q. Yasuoはいいジャングラーとして使える? 少なくともジャングルは可能? デザインした時はmidとtop運用のみ想定だったの?
「Yasuoは素晴らしいmidレーナーだよ。レーンに安全にいられるから、大きなダメージを出すためのファームができるし、windwallはmidレーンの対面によく来る敵の攻撃を防ぐのに最適だ。総合的には、彼はマップの中でファームできる場所を見つけられればいいと私は思っている。
つまりは君次第、プレイヤーコミュニティの諸君次第で、使えると思ったポジションに彼を配置してほしい!」 - CertainlyT

Q. Flowのシステムは正直言って場違いだと思うんだけど(シールドをつけるだけってのはちょっとなあ)、この意図は少し生存性を上げるだけなのか、何か他の考えがあってのものなのか、聞かせてほしい。
「開発期間の大半、Yasuoはリソースのないチャンピオンだった。私たちはFlowをリソースバーで見られるようにしたけど、それはこのスペースが空いていたからと、YasuoのFlowが少ないとき、マナ/エナジーが少ないチャンピオンと同様に彼が弱くなっているということがわかるようにしたかったからだ」 - CertainlyT

Q. 今考えられるYasuoの主なカウンターは誰?
「テスト中には、ロックダウンメイジ(Malzaharなど)はレイトゲームで悪夢のようだった。ガチガチのbruiser(Renektonなど)はレーン対面に来ると非常に痛かったね」 - CertainlyT

Q. Yasuoのリリースをもって、メレーキャリーがいつも言われる「超ひどい(terribad)」tierの呪いを克服することができると考えている?
「『超ひどい』はメレーキャリーの状況についてちょっと言いすぎたきらいがあるが、私たちがLeague of Legendsにおける彼らの落ち着き先を探して続けているのは、確かな事実だ。彼らはいつも結局集団戦ではアサシンになってしまうか(Master Yi、Fiora)、スプリットプッシュをやらされて常にタイマンや小競り合いをする羽目になるか(Tryndamere)、だ。
したがって、Yasuoはメレーキャリーとして機能するために全く違う手段を取った。集団戦のユーティリティ(3発目のQ経由のR、Wind Wallを使った独特のゾーニング)として、一部の与ダメージと伝統的にアサシン志向の自由な目標選択を犠牲にして、彼は他のメレーキャリーとは別の方向性で貢献できる。実際の結果は、キャリープレイパターンをより実践しているような感じになり、よってYasuoは敵の前線を叩くために必要な余地を作るため、敵のキャリーに殺されることがないよう、Wind Wallを使う。私の経験から言って、Yasuoは今までの私たちのゲームの中で最も強力に機能するメレーキャリーになると思うし、メレーキャリーというクラスに押された烙印を根幹から震わせてくれるだろうと私は楽観している」 - SmashGizmo
「LoLにおけるメレーADキャリーの評価は失墜している。このほとんどは不当なものだ。フォーラムでは何度もTryndamereとFioraが役立たずだと言われ続けているが、彼らは勝率トップのチャンピオンの一角でもある。つまり、チャンピオン分類は戦略的な価値の減少には直結しないということだ。むしろ、私はこれらのチャンピオンはYasuoで取り組んだ2つの問題に悩まされていると感じる。
ひとつめに、標準以下の試合だった時に彼らが提供できるユーティリティーが非常に少なく、敵にとって彼らの価値は0ゴールド以上であるということでしかない。そのため、成功したケースと失敗したケースがきっぱりと分かれてしまう。Fioraが優位を取っている時は、彼女はダブルダッシュで敵の後衛に突っ込み、ultを使い、敵は死ぬ。Fioraが負けている時、彼女は同じように突っ込むが、突っ込んだ瞬間に彼女は死ぬ。これと比較すると、Yasuoはしっかりとしたユーティリティーを持っている──彼はメレーキャリーにおけるAsheだ──Wind Wallと、Steel Tempestによる強力なノックアップという形だ。だから彼はファームをdenyされた時、彼にはチームメイトを守ったり、育った敵のキャリーを封じたりすることでチームに貢献するという選択肢があるのだ。
ふたつめに、既存のメレーキャリーたちがどのようにチームメイトを助けているのか、どのようにチームメイトたちがメレーキャリーたちを助けているのかが明確でない。たとえば、Tryndamereのスプリットプッシュの成否は、彼のいる辺りでチームメイトが行動しないことと、5対4の直接対決を避けながらプレッシャーを掛け続けることに依存する。これはあまり明確ではなく、Tryndamereプレイヤーの一部とその味方に大きなストレスをかける。Master Yiはキルを取ることに依存しており、敵を柔らかくすることができるチーム構成では非常にうまく働くが、そうではない場合はキルを取れない。キルを取るたびに、彼はの大きなAoEバーストダメージは増していくが、彼のキルを横取りするものがいると、彼のポテンシャルは奪われてしまうことになる。味方に依存しキルを取らないチャンピオンには問題があり、私たちはHighlanderからキル/アシストの違いを取り除いた。対照的にYasuoのスキルは、チームと協同する使い道をいくつか明確にしてあるし(『この無敵バリアの後ろに立て!』)、彼を擁するチームは彼と一緒に動けるし(『敵チームをまとめて打ち上げてくれ!』)、協力のためのいくつかのアイディアはちりばめておいたので私は期待しているよ、協力のため以外の彼の力だって相当なものだからね」 - CertainlyT

Q. Riotは過去に、リソースを持たないチャンピオンはある種の欠点を持っていると言っていた。Yasuoの欠点は何?
「これが心配なのは私も同意する。Yasuoは細かく見ると多くの脆さを抱えている──たとえば、Yasuo独特の要素のひとつであるダッシュは、スタン/ルーテッドされると即座に停止してしまう。他のチャンピオンの持つダッシュは、移動が終わった後に止まる。Yasuoは非常に機動性が高いが、ちょこまかとダッシュしまくっている彼にDark Bindingを当てるのはとても素敵だ。
Yasuoの開発において、試合の時間帯で変化するカウンタープレイの連続した形についての私たちの最近の考え方を用いることができた。ひとつの好例はYasuoのQ、Steel Tempestだ。このスキルは射程が短く、狭くなったJarvanのQだ(使えば即座に範囲にダメージが与えられるが)。このスキルは独特で、attack speedに比例して使用にかかる時間が減る。だから、レーニングフェーズの間はモーションの間に敵は範囲外に出てしまえばいいので、とても避けやすい──典型的なスキルショットの対処法を実行すればいい。レイトゲームになるにつれ、このスキルはどんどん避けづらくなるが、Yasuoがこのスキルを使える距離に入ることもまた、Yasuoにとって危険になってゆく」 - CertainlyT


開発過程


Q. Wind Wallのプログラミングとバグ修正はどれだけつらかったの?
「それはひどいものだった。RiotJHaがスキルについてのQA(品質保証)プロセスを担当していた。ひとつのスキルとして見たとき、これはYorickのultと並ぶ、QAへの最大の挑戦になるだろうと私は言った。Yorickのultと違ったのは、YasuoのWind Wallはギリギリのケースで多くの主観的に決定すべき事柄を含んでいたということだ。私たちはデザインの大きな穴にはまって、Wind Wallが遮るべきものについてのみ、多くの議論を行った(たとえば、LuxのPrismatic Barrierはダメージを与えないがどうかとか、DianaのPale CascadeでDianaの周囲を回る球はどうなのかとか──結局、Wind Wallは両方ともブロックするということになった)」 - CertainlyT

Q. QAの後、制作したスキルが全て機能するようになるまで、大まかに言ってどのくらいかかった?
「私はマップ上に発生した全ての飛び道具を個々に追跡し、0.03秒ごとにwindwallとの相対位置を調べるシステムを含むプロトタイプを作った。これはゲームサーバーに非常に重い負荷をかけるもので、Caitlynのultのような弾速の速い投射物を取り逃してしまうことも時々あり、未だに理由がわからないのだが、マップの片側にある弾を消失させてしまうこともあった。しかし、これをやったことで、最終的なスキルの実装に先立って、このスキルを検証することができたんだ。
デザイン・プレイテストは常にある種の冒険だ」 - CertainlyT

Q. 彼にスキルとしてスキルショットを回避する能力を与えるアイディアは、どこから思いついたの?
「サムライ/剣士の原型についての思考で、私は必要なものを『ダッシュ、受け流し、攻撃』にまで絞った。Yasuoが持つ全てのスキルは、これら3つの単純な原則に則っている」 - CertainlyT

Q. Yasuoのコンセプトの由来になっているのは誰?
「意外にも、Yasuoの由来というのは1つではないんだ。真のRiotの方法論では、彼の開発過程というのはそれを支える多くのキャラクターから成る、長大なストーリーだ。
最初、Joe Ziegler(Talon、Viktor、Jayceなどを主に担当したデザイナーで#1 Nami fan NAでもある)がサムライについて実現できそうなアイディアのプロトタイプを持ってきた。思い出してみると、その時のultimateはShenのShadow Dashを大きくしたようなもので、目標地点の敵全員をスタンさせた後、しばらくして大きなバーストダメージを与えるというものだった。ありえなくね。面白いのは、みんなそのスキルを見て、サムライ・チャンピオンを作ることについて大興奮したのに、最終的にはそんなのかけらも残らなかったってことだ。
当時はJoe “Manwolfaxeboss” LansfordがQAを担当していて、サムライのコンセプトについて熱心な興味を持っていた。彼は私にこのチャンピオンについていくらかの文章を書くように頼んできて、自分は実は以前極東アジアの研究を専門にしていて、日本で暮らしたことがあると言ってきたんだ。彼はいくつかのクールな物語のアイディアと、『Yasuo』をいう名前を提案してきた。私たちはすぐにこのチャンピオンについての設定を協同で書くことにした。これがRiotでよく知られている過程であり、JoeがQA担当から離れて共同作業は終わってしまったが、Yasuoの設定とティーザーの一部、それに一部の良いセリフはできあがった。Joe曰く、Riotに『ただのQA』という仕事はないそうだ。
一方で、Riotにいるある一人の女性デザイナーが、LoLの男性チャンピオンには上半身裸の素敵な殿方がいないと文句を言ってきて(Tryndamereでは不足だったらしい)、彼女の非常に特徴的な判断で、そういうコンセプトを上げてくるように命令してきた。Trevor “Trevolver Ocelot”がさっと歩み寄って、広い胸板を晒している最初のYasuoのコンセプトを描いた。これらの最初のコンセプトは、現在私たちが目にするYasuoよりも気難しくて荒っぽかった──これらは彼の持つローニン・ファンタジーをしっかりと根付かせた。私たちはしかし、このコンセプトには何かが足りないと感じ、すぐに風を力の源とするキャラクターのアイディアを決めた。風はYasuoに実に特別な味わいを加え、彼の存在を陳腐なサムライ以上のものに高めた。Yasuoについては全て、スキルからテーマ、セリフの声までが、全てが風というアイディアに触れている。
Joe Lansfordと私の両方がこのチャンピオンについて考えたこととして、無実の罪で間違った告発を受けているというアイディアがあった。これはLeague of Legendsに存在していなかった古典的なアンチヒーロー像だったし、ゲームに存在する117体のチャンピオンと比べても、初めて見る物語を常に私たちは考えていた。この切り口は彼に少々鋭さというものを与えるだろうから、私たちには他に優しい剣士を考える余地はなかった」 - RiotRansom

Q. Yasuoのインスピレーションは何から?
「私たちはMaster Yiの剣から靴まで全ての輝きが好きではあるが、もっと伝統的かつシリアスなIonia人の剣士がゲームにいる余地があるとも感じていた。まず古典的なサムライ映画を大量に見ることから始めた──これらの映画は苛酷な運命と、血まみれのメランコリーに溢れていた。登場人物は望まずとも殺し合う、それは運命だからだ。封建社会の日本でしかありえない! なんてマッチョな社交儀礼なんだ。Yasuoの設定を公開したある翻訳責任者のひとりは、この設定を訳しながら泣いたそうだ。Joe(この設定を書いた人)はこれを誇りに思うべきだ」 - RiotRansom
「私たちは『用心棒』や『七人の侍』といった古いサムライ映画や、『Harakiri: Death of a Samurai(邦題:一命)』のような最近のサムライ・フィクションから多くの刺激を受けた。また、開発チームの皆が『Samurai Champloo』を何回か見ているのもよく知っている。サムライ的なものを別にすると、『Man with No Name』三部作と『カウボーイ・ビバップ』をキャラクターの参考にした。名誉ある剣士と、サマになるタフ・ガイという印象を両立するチャンピオンを作りたかったんだ。」 - ManWolfAxeBoss

Q. このチャンプをデザイン中に、宮本武蔵のことは念頭にあった?(参考:漫画『バガボンド』)
「実際にYasuoの開発を始めた時、僕はバガボンドの漫画を読み始めたよ! かっこいいポーズを見つけたかったからなんだけど、見つける前に読み終わっちゃった!(笑)」 - ohmikegoodness
吉川英治の武蔵は、私の人生でお気に入りの一冊だ。漫画の『バガボンド』も大ファンだ。『五輪書』も読んだ。本当に興味深い人物だよね!」 - ManWolfAxeBoss

Q. Yasuoのリリースに際して「High Noon」スキンを作ろうと決めた理由は?
「このスキンのアイディアになったのは、セルジオ・レオーネが制作したマカロニ・ウェスタンの古典映画だ。クリント・イーストウッド主演の『続・夕陽のガンマン』を思い浮かべてほしい。レオーネは常に『用心棒』や『七人の侍』といった黒澤明映画に影響を受けていた。事実、初期のYasuoのイメージのひとつは『用心棒』だった。そんなわけで、このスキンは映画の歴史の一部に特別なオマージュを捧げたんだと思ってほしい」 - RiotRansom

Q. Wind Wallが壊れ性能かもしれない恐れはある?
「これは心配だが、実際に配慮すべき重要なことだ──ユニークなキャラクターを作るためには必要なリスクだからだ。それを確信する理由は多いわけではないが、長いCDがあるからね」 - Morello
「Morelloをフォローすると──味方に20 ARと20 MRを与えるよりも強いものは、私たちのゲームには少ない。競技的なプレイを歪めてしまう努力とは、カウンター不能なやり方で持続的にアドバンテージを得るものがほとんどだ。Wind Wallはタイミングや位置取り、チャンピオン・ピックでカウンターできるから、確かに強いのはわかるが、競技的なプレイをぶち壊しにしてしまうほどではないと思っている」 - CertainlyT

Q. Yasuoのようなチャンピオンを制作する上で最も難しい部分は何?
「アニメーションの上では、一番難しかった部分は彼の納刀と抜刀をスムーズに、切れ目なく見せることだった。Yasuoが戦闘中なのか戦闘外なのかが、走っているのか待機中なのかをわかるようにするため、技術的な助けを必要とした。たぶんスムーズに見えるようになったと思うけど、ほんっと難しかったよ!」 - ohmikegoodness
「私にとって、チャンピオン制作上で最も難しいことは、今作っているこのチャンプを作り上げうる最高のものにするというプレッシャーを私たち自身に課し続けることだ。私は脳内で、Yasuoを作り上げる過程と日本刀を作り上げる過程を比べることが多い。日本の刀匠のように、刃をより鋭く仕上げるため、私たちは鋼を鍛え、折り返し続けた。彼はLeagueの歴史において、最も修正回数が多かったキャラクターの一人だろう。彼のストーリーについての無数の下書きを辿ると、2012年8月まで遡るし(ほぼ1年半前だ!)、数分前まで私たちは最終稿にすら手を加え続けていた。Yoneを殺していなかったバージョンのYasuoでは、YoneはYasuoが罪を犯していないことをずっと知っていたが、Rivenについてのヒントは全くなかった。私たちは、これだと確信するまで、このストーリーのあらゆる分岐を作ってみた。相当数の声優による4バージョンのセリフを収録し、Liam O’Brienのものがとてもよかったので、本当に幸運なことに、このバージョンを使うことにした(彼はキャラクターの姿勢を捉えるために素晴らしい仕事をしてくれた──私は彼がMaster Yiを挑発する『Wuju? 聞いたことがないな(Wuju? Never heard of it.)』の声を非常に気に入っている)」 - RiotRansom

Q. Yasuoのultはこのゲームで初めて必要条件のある、この場合は敵が空中にいることが必要なultimateだ。こういうものを作ったことに満足している? あと、将来出るチャンピオンで同じように必要条件を持つものが出てくると思う?
「将来のリリース予定については話せない──私たちのデザインチームは概ね、Yasuoのultに批判的だ──でも個人的には、このスキルは好きだな。
大抵、私は強い目標指定のCCは対抗するのに本当にストレスが溜まるものだと思う。スキルを打つのに必要なことは相手チャンプにマウスカーソルを重ねるだけだからだ。将来的にクールダウンを稼がれてもしたら、察知するのも難しい。1対1の戦闘中にYasuoのCCが当たった場合や、味方のCCに反応してultを使用するかどうかを素早く判断することでパフォーマンスに高いばらつきが生まれる、非常に面白いチャンピオンができたと思う」 - CertainlyT

Q. 最近APチャンピオンよりもADチャンピオンのリリースの方が多い理由を教えてもらえる?
「私たちはAPチャンピオンとADチャンピオンのリリース比率を保とうとはしている。時々、その試みが上手く行かないこともある。Lucian、Jinx、Yasuoが連続でリリースされたこともそうだ。何体かメイジも制作中だよ」 - CertainlyT

Q. ゲームプレイがすごく違うけれども、最近まで多かれ少なかれサムライ・チャンプと見なされていたMaster Yiと比べて独特な違いを持つ、Yasuoのテーマ的/アート的な懸念はある?
「Master Yiと被る心配はたっぷりある! 彼のポーズがYiと似ないように注意を払ってアニメーションが作られている。新しいチャンピオンを作るたび、私たちは新しい待機ポーズと走るポーズを作ることにしている。Master Yiのポーズと似ているものは全部ボツにした。でも2人とも剣士だから、難しかったよ。最終的に、いいバランスを見つけたと思っている」 - ohmikegoodness


その他


Q. Yasuoの次のスキンのアイディアはもうある?
「おかしな話だ──最初にYasuoが提案された時、一人の女性デザイナーはシャツを着せないように要求してきた。だから彼が公表された時、彼女はすぐに私に『なんで彼にシャツを着せたのよクソッタレっシャツなんて滅べ』というメッセージを送ってきた。なので私は彼女に、Laundry Day Yasuoのスキンを作るべきだと返事した──同じ服を着てるが、シャツを着忘れただけのスキンだ! このアイディアをどうやって実装するかについて、スキン制作チームからの話はない」 - RiotRansom

Q. YasuoのEみたいに、Udyrのbear stanceのスタンやZedのパッシブについてインジケーターが追加される可能性はある?
「確かに、Udyrのように自分の能力固有のクールダウンを持つチャンピオンについては、自分にしか見えないパーティクルを追加するべきだ。いい意見だね」 - CertainlyT

Q. A Sword without a SheathでYasuoが予告された時、2人のチャンピオンがリリースされるという噂があった。過去を遡ってみると、実際にそういうこともあった。これは何か、Preseasonパッチがカオスなので、同時に2人のチャンピオンをリリースすることを考慮した挑戦の意図があったりするの?
「ヘイ──League of Legendsのチャンピオン制作の世界において私が言いたいのは、何だって起こりうるってことだ。何でもだ。冗談抜きに──ファンから提案されたいくつかの最高にクレイジーなアイディアのいくつかは、提案される前に制作に取りかかっているんだ。だから私が言っているのは、みんなを驚かせつつ喜ばせる方法を、私たちは常に模索しているってことだ」 - RiotRansom


その他のおしゃべり


Q. Zombie Yoneがチャンプとして来るのはいつ?
「そうだなあ、個人的なウィッシュリストに入れておくよ!」 - RiotRansom

Q? 上半身裸の男性チャンピオンがいるなら、上半身裸の女性チャンピオンも作るべき!
「Cassiopeia。Nami。Anivia」 - Phreak

Q. ピーナッツバターにたとえると、Yasuoはクリーミー?それとも粒感たっぷり?
「粒々たっぷりだね。Master Yiはクリーミーなやつ。自分で判断してほしい」 - RiotRansom
「つぶつぶだ──現実の男性みたいに」 - Morello

Q. なんでCertainlyTはそんなにすごいの?
「Yasuoみたいに彼の髪は綺麗なんだ」 - ManWolfAxeBoss

Q. ご機嫌いかが?
「ランチがまだなんだが食べられないので腹が減った。やめろ。タイピングしてんだ」 - RiotRansom

Q. Yasuoが美髪を維持するのに使っているシャンプーとコンディショナーは?
「パンテーンだ。彼が美しいからといって嫌いにならないでくれ(Don't hate him because he's beautiful. )」 - RiotRansom




情報元
Surrender at 20: Yasuo AMA Summary!

AMA公式告知
Join us for Yasuo's reddit AMA on 12.3 | League of Legends

元スレッド(書き込み締め切り済)
We're the Yasuo team. AMA! : leagueoflegends

翻訳協力
訳の相談に乗ってくれたlotan氏、hard-wired氏の両氏に心から感謝します!

2014/03/29 追記
Game 4 Broke: Yasuoのセリフのルーツ
Yasuoのセリフにある「まるで日本語のように聞こえるが意味がわからない叫び」について取り上げてくださいました。