2013年11月20日水曜日

和訳:「メタゲーム」が真に意味するものを理解する


メタゲームを注視する際の混乱の度合いと、その混乱が意味するものにはびっくりさせられる。一部の人々にとって「メタ」という単語は、遊びたいように遊べなくなったり、理解できないものが全て入れられていたりする、怖いお化けのようなものだ。Season 4が始まるにあたって、私はこれらの混乱を正したいと心から思う。私たちはメタゲームの根幹について理解し、議論することができるはずだ。

ねじを回せ!(Screw the meta) 彼女は好きだな。



メタゲームが意味するものとは

まず、Wikipediaの定義を参照してみよう。

メタゲームとは、ゲームにおいて規定のルールを超越したり、外部の要素を用いてゲームに影響したり、ゲームに設定された限界や環境の範囲を越えたりと、ゲームの戦略・行動・方法を特徴づけるために一般的に使われる広義の単語である。もう一つの定義としては、ひとつのゲーム自身の外側にある、ゲームのことである。簡単に言うと、ゲーム中の決定に、ゲーム外の情報を使うということである。

League of Legendsの場合、ゲームの現在の文脈において一般的に他の選択よりも「より優れている」と見なされる確実な戦略をもって、チームを作ったり、チャンピオンを選択したりすることだと、私は思う。例を一つ挙げると、一対一で戦うのに優れていて、その上で優秀なスプリットプッシュができるチャンピオンで、相手取るには大抵2人以上のチャンピオンが必要になる、そんな最高のtop lanerがどれだけいるだろうか。


異なる種類のメタ

League of Legendsというゲームを説明するたった一つのメタゲームは、完全に存在しない。1-1-1-2モデルがメタだと主張する向きもあるが、レーン・セットアップに含まれる多様性は本当に幅広く、そのような定義では何も説明していないに等しい。メタゲームとは別のメタゲームがお互いに影響しあう様子だ、と考えるのが最善だろう。

レーン・メタ(Mid Lane)

レーンにはそれぞれレーンそのものと関係したメタゲームがある。Season 3では、mid laneは強力なアサシンたちが猛威を振るったが、Season 2では強力なCCやコントロール能力のあるメイジたちが支配する場所だった。RyzeやKarthusのように、大きなダメージを叩き出すメイジたちもいた。

Season 3ではアサシンが強化され、コントロール・メイジたちはアサシンのレーンにおける桁違いのキル能力を相手取るには問題を抱えていた。そこから、アサシンの人気(とその力そのもの)が上がり、アサシンでmidをやるか、アサシンに対処できるmidをやるか以外の選択肢に暗雲を投げかけ始めた。Zyraのようなチャンピオンは、Fizz・Kassadin・Ahriのようなチャンピオンが対面の時、多くの弱点を抱えている。

Midレーン・アサシンの影響

アサシンの地位が上昇し、離脱能力を持たない多くのADキャリーが単に脱落していった。LCSでの一部の状況をよそに、常にピックされたのはCorki・Ezreal・Vayneだった。これらのADキャリーたちは離脱能力と、自分目掛けて飛び込んでくるチャンピオンに対処する能力を備えていた。Miss FortuneとKog'mawは離脱能力がないため、彼らに太刀打ちできなかったのだ。

Midレーンでアサシンが良い結果を出せるため、ピックに適したADキャリーの種類に影響が生じた。つまり、このメタはいろいろな意味で「アサシンに焦点が当たった」メタといえる。何らかの方法でアサシンに対処できるチャンピオンをピックする必要があるが、ただそれだけでは良いピックとは言えない。これは全てのナーフ(弱体化)とバフ(強化)とは無関係だ。たとえばMFのultimateがバフされたとしても私は全く気にかけないが、全ての試合にZedとViがいるのであれば、このチャネルスペルを使えるのは一体いつなのだろう?

Season 2;ハイパーキャリー

Season 2においてbottomレーンで基本的にファームがキモだった頃を考えてみよう。チーム同士がどちらも攻撃しあうことがない場合、bottomレーンにおけるサステインは非常に高いが、無意味でもある。ファームすることは安全なだけだが、効果的な選択肢だった。ファームすることが安全なのであれば、どんなタイプのキャリーが頂点に相応しいのだろうか? ハイパーキャリーとは、Kog'mawやVayneのようなチャンピオンだ。彼らは試合終盤が全てだが、そのシナリオは保証付きだ。Asheのようなチャンピオンをピックする理由がどこにある?

結果的に、タンクはほとんどが無意味になってしまった。他のチームが常に大火力の大砲を構えている時、タンクをどうプレイできるっていうんだ? 当時はまだ、アサシンよりもタンクが良いと思われていたが、毎試合上限まで育ちきったキャリーたちにどうやって対処するかという疑問が浮かぶ。連中をどうにかできるチャンピオンがベターになったのだ。


メタゲームを知ることで……それを壊すことができる!

メタにカウンターすることで大成功する方法を見つけた人々もいる。Season 3終わり頃のShyvanaを見てみよう。ジャングルでファームすることは一般的に良い選択肢ではないが、gankしまくるのは素晴らしい選択肢だ! ならgank偏重のジャングル・メタでShyvanaは何故良いのか? カウンターgankだ! Shyvanaはカウンターgankが得意なので、敵のgankタイミングを理解する能力があれば、敵チームをカウンターgankすることができる。

メタが何なのか知るだけでなく、なぜそのメタなのかを知ることが重要だ。プロプレイヤーを単に真似するだけで、彼らがすることの理由を本当に理解しないほとんどの人々にとって、これは本当に難しいことだ。


メタをもう一度学ぶ時が来た!

シーズンが終わり、メタは大きく変わっていくだろう。Riotは毎シーズンごとに全てをごちゃまぜにかき混ぜる上に、ゲームの大きな変動期の真っ最中には、新要素を試したり、(合理的な)メタゲームの結びつきを推進したりもする。新しい発見に驚かされることだろう! だが一番重要なことはそれがなぜ起こったのかを理解することだ。他の皆がメタに打ち勝つ方法を学んでいる間に、何が起こっているのかを理解しないと、取り残されるままになってしまうだろう。


原文
"Understanding What "Meta-Game" Really Means. " by Emeraldw @ Reign of Gaming

※この翻訳記事は、Reign of Gamingさまの許諾のもとに翻訳しています。
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