2012年8月24日金曜日

和訳:European Regionals: Finals Recap

先日行われた、LoLヨーロッパ大会の3位決定戦、決勝戦について、Phreakからの公式要点です。試合の動画つきで紹介します。
原文:European Regionals: Finals Recap - League of Legends Community



European Regionals最終日で、Counter Logic Gaming Europe/FnaticRaidCallとMoscow Five/SK Gamingは彼らのプロゲーマーキャリアの中で最も重要なLeague of Legendsの試合を行った。Season Three Pro Seriesと同様に、Season Two Championshipにエントリーすることで、彼らのゲーム生活は永遠に変わったのである。

3位決定戦:CLG.eu vs. FnaticRaidCall





前日のSK Gamingとの試合で敗北し2位以上の入賞チャンスを逃したものの、CLG.euは今年の賞金プール200万ドル(と来年の給料)を逃すまいと、3位決定戦に臨んだ。戦いは拮抗した状態から始まり、FnaticRCが微妙に劣勢となっていった。CLG.euのYellowPeteはKog'MawをADキャリーとしてスノーボールさせ、一方Fnaticはそれに対抗することができない。FnaticはYellowPeteをshut downさせたかったが、タンキーなチームメイトに阻まれてCLG.euのオフェンス・ラインを誰一人突破できない。YellowPeteの叩き出すダメージとその位置取りはチームになって信頼できる柱となり、第二試合へのプレッシャーをいくらか軽減した。これらは第一試合でのCLGの勝因と言えよう。
CLG.euは勢いを削がれることなく第二試合に突入、むしろチームの機運は増すほどだった。第二試合の結果は圧勝。CLGは常に優位に立ち、最終的なスコアは23/3/55となった。YellowPeteは再びチームの先頭に立ち、Ezrealを使って11/0/9のスコアを叩き出した。この勝利はCLG.euにとってはロサンゼルスでのWorld Championshipへのヨーロッパ最後のチケットを手にしたことを示し、Season Three Championshipシリーズへの参加資格をも得たことになった。
Krepo(CLG.eu)と話してみたところ、彼はこの結果に少し不満そうだったが、これで2013年シーズンのCLG.euは財政的に安定することになったそうだ。「僕が一番心配していたのは、Season Threeへの参加資格が得られるかどうかだった」とのこと。

決勝戦:Moscow Five vs. SK Gaming



10日間の秘密特訓を経て(トーナメント関係者の大部分に対して隠すようにしていた)、お互いをよく理解した上で、Moscow FiveとSK GamingはEuropean Regionalsの最終日、決勝戦でまみえることとなった。
Ocelote(SK Gaming)はトーナメントを通して、M5が特別な奥の手を隠していることをほのめかしていたが、彼は第一試合でOriannaを……今大会において6回使い、その内の4回で素晴らしい成果を上げたチャンピオンのピックを……最初に行い、通した。彼はLady of Clockworkに熱を上げていた─平均KDAが4.25/1.5/5.75─のかもしれないが、このトーナメントを通しては、DiamondとAlex Ichの連携によって倒されていた。
Diamond(M5)といえば、SKの再起能力を順々に奪って行くという出来事の中で、SKのスタープレイヤー・Kev1nをshut downさせたのが彼だ。第一試合のM5のスコアは最終的に15/1/32となった。
第二試合へ移る時、SKは青息吐息の状態だった。チャンピオン選択場面で、OceloteはM5との練習試合でも使ったことのない秘密兵器、Twisted Fateをピックした。この手は上手く行かず、レーンにおいては試合全体に影響を及ぼすための余裕がなかった。Moscow Fiveは再び試合で優位に立ち、2試合の合計スコア41/4/72をもって、この決勝戦は幕を閉じた。トーナメント後にAlex Ich曰く「Moscow Fiveはこういうイベントでは1位になるよ──他にいない」。


European Regionals MVP: Diamond

SK Ocelote、SK Kev1n、Fnatic xpekeといった何人かのプレイヤーがチームプレイの中で卓越した技量を見せたが、M5のDiamondがこのEU RegionalsでのMVPの栄誉を勝ち取った。APやADキャリーといったロールが大抵はマルチキルや大ダメージを叩き出して観客を湧かせるものだが、彼はサポートやジャングラーが専門のプレイヤーにもかかわらず、ゲームの趨勢を決めてしまう技量を持っていた。トーナメント初日、DiamondはEloHellとの試合でLee Sinを使って大暴れし、それ以降の試合では競技的なゲームにおいて目立たないチャンピオンをbanさせるに至った。
しかし、banで彼の勢いが止まるわけもなかった。SK Gamingとの決勝戦においてはUdyrを使い、Diamondはマップ全体をくまなく走り回り、3レーン全ての敵を押さえつけていた。トーナメント全体を通し、彼は試合の鍵となるプレイをたくさん見せてくれた。決勝戦第一試合ではFirst Bloodの直後に彼がOracle's Elixirを買ったことは、最序盤の内に彼が暴れ回ることを可能にし、M5に確実な勝利をもたらした。もっと言えば、決勝戦の全試合を通して彼の存在が他の2人のMVP候補者であるOceloteとKev1nを押さえつけるのに一役買っていたからだ。M5のメンバー全員が素晴らしいプレイをしていたが、このトーナメントではDiamondが際立ったプレイヤーだった。

ケルンからロサンゼルスへ

European Regionalsはたちまちの内に終わった。Moscow Five、SK Gaming、CLG.euは10月に開催されるWorld Championshipでヨーロッパ代表として選出される。この3チームはまた、Season Three European Championship Seriesに出場権を確保した最初のチームともなった。それはさておき、この素晴らしい功績を示したMoscow Fiveは、目を見張るようなパフォーマンスを見せ、大会優勝と賞金の4万ドルを勝ち取った。10月の世界大会では、まだ選出されていないチームも交えた中で、この3チームはもちろん全ての技術を尽くして戦ってくれるだろう。だが、今は彼らを家に帰し、1ヶ月ほどの練習期間に充てさせる時だ──世界大会での対戦予想相手についての研究に多くの時間を割くためにも。