2013年11月28日木曜日

和訳:「よくある」試合の様子



自分のプレイがことごとく間違っていた、私たちは皆そんなよくある試合を経験している。Topをgankしたが、結局殺されてしまった。ドラゴンを取ろうとしたのだが、敵のジャングラーにSmiteで取られてしまった。ジャングルの中で敵の1人を孤立させようとしたら、必ず他の敵が助けに来ていてうまくいかなかった。などなど。

数日前、私はそんな試合をプレイした。読者諸君といっしょに振り返ってみようと思う。濃いグレーのパラグラフは、その試合についての私の考察だ。

私のチーム(青側):
  • Top: Jax
  • Jungler: Jarvan
  • Mid: Ahri (私だ!)
  • AD Carry: Tristana
  • Support: Sona

敵のチーム(紫側):
  • Top: Singed
  • Jungler: Elise
  • Mid: Gragas
  • AD Carry: Corki
  • Support: Thresh

試合の最初から、私は傲慢だった。「レーンでGragasに負けるなんてありえない、俺はAhriだ!」と。Charmが命中して通常攻撃も命中すれば、Orb of Deceptionのtrue damageよりも大きいダメージを与えられることがわかっていたので、Orb of DeceptionよりもCharmからスキル取得を始めようと決めた。それに、私はプロレベルのプレイヤーだと自負している。これのどこが難しいって言うんだ?!

私は味方のジャングラーが赤バフを取るのを手伝った。数回の通常攻撃と、ジャングラーが受けるダメージを軽減するためにCharmを撃ち、midレーンへと移動した。私はミニオンを逃しており、対面のGragasは既に2CSを得ていたが、私は相手の前に姿を見せ、長射程の攻撃で痛めつけてやることにした。2番目のミニオンウェーブが来た時、Gragasの樽でダメージを受けていたものの、私は2CSを得つつGragasに少ないながらもダメージを与えていた。試合のこの段階では私は最悪だったが、もっともっと全てが悪い方へと傾いていく、まさにその瞬間だった。Gragasは私の方へ前進し、私の脳はすぐに「痛めつけてやるのは今だ」と判断し、Charmを撃ったが、完全に的を外した。「災難だな」私は自分に言い聞かせた……

Gragasは私に向かってBody Slamし、樽を投げてIgniteをかけてきた。この時点で私は試合最初の20分間の中でできる唯一の「良い」決定をし、死ぬことはわかっていたがFlashで逃げないことにした。「少なくともFlashは節約したんだ」と私は考え、私がただのクソf*****野郎より少しはできるんだと思おうとしていた。

そして、最初の3分そこらで私のスコアは0/1/0となった。Gragasは合理的なプレイヤーがするべきことを行った。ミニオンを私のturret下に押しつけ、私の大切な経験値とゴールドを取り去り、そしてアイテムを買うためにリコールしていった。

これは汎用的な良いヒントだ。もしレーンでキルを取り、安全にプッシュするだけのヘルス/視界が確保できているのであれば、プッシュすべきだ。この最初のデスは私に少し後れを取らせたが、取り戻せるものだった。私は、考えもしない試合展開にもっと注意を払う必要があり、この時点でその展開は実現しつつあった。

私はレーンに戻り、彼の経験値をいくらかは取り去り、彼が戻ってくる前に私がLv3になって戦うための力を得、今度こそ完膚無きまでに叩きのめされないためにも、すぐにGragasの方へとミニオンを押し返した。私はなんとか1~2体のクリープをturretに食わせた。しかし、彼はturret下のほとんどのCSを取ったので、新たなクリープとはレーンの真ん中で接敵することとなった。この段階で私はDran's RingとFaerie Charm、いくらかのポーションとワードを持っていたが、彼はブーツとDran's Ringを3つを持っていた。私から見て、形勢は良くはなかった。

味方のジャングラーはその時、midの右側のバナナ状の茂みの辺りにおり、wolfへインベードしてそのままEliseに遭遇戦を挑もうとしているようだった。Gragasと私はお互いのチームメイトを助けるために移動した。私はJarvanに撤退のpingを打ち、彼はEliseをE-Qコンボで打ち上げ、私はまたしてもCharmを外した。だが、Orb of Deceptionのダメージを押しつけることができたため、私たちはmidレーンへと一目散に逃げた。Eliseの長射程のスタンが私に当たり、敵2人は私に襲いかかり、GragasがQで私を殺した。

もっと序盤に私がFlashを節約したのを覚えているかい? なんとアホらしい理由だったものか……

私のスコアは0/2/0でLvはたった3となり、一方でGragasはLv5になった。

これは私が実際に体験した最悪の状況であり、さらに言えば完全に私の失敗だ。私はEliseのスタンからFlashで逃げるべきだったが、スタンの射程の端近くにいたので、そんなもの当たらないだろうとナメていたのだ。紫チームからすれば良いプレイだった。私自身にとっては最悪のプレイで、こんな序盤に敵にリードを許したのだ。

数本のワードとポーションを買ってレーンに戻り、私はできるだけ傷を浅くしようと努めた。Eliseがgankしに来たが、私はFlashで逃げ(そろそろ使ってもいいと思ったのだ)、レーニングフェーズはGragasが私のturret下にミニオンウェーブを押しつける状況に逆戻りした。彼はLv6に達しており、Body Slamの射程は長くなり、ゴミ箱にチリを払うかのように私を貼りついているturretから払い落とした──スコア、0/3/0。

この時点で私のチームメイトは決して私に怒らなかった。この点について私はチームに心から感謝している。怒られるだろうなと思ったのだが、私はこの時点まで敵のGragasを易々と肥えさせたゴミプレイヤーとしてプレイを続けていた。だが、怒られることはなかった。

レーンに戻った私は、とにかく早くLv6になること、この厄介なデブ男の樽からこれ以上ダメージを受けないようにすることが必須だと判断していた。彼のハラスを避けられるように、ブーツも買ってきた。Gragasはチームをスノーボールさせて勝つために、私のいるレーンから離れて必ず他のレーンに行くだろう。これを他のレーンの味方に警告できるよう、ワードも何本か買ってきた。Gragasが周りへ移動し始めた時にpingを打ち、botレーンを何度か死の危機から救おうとしたのだ。

これは私自身でも良い行動決定たっだと思うが、そもそも私はレーンでは役立たずでひどいへまをしていたため、この行為はチーム全体が受けるダメージを絞る意味があったのだ。

Eliseがtopをgankし、Jaxは限界だったが、Jarvanと私が反応して自ジャングルでtopに向かい(本当は私は川を通っていきたかったが、またGragasに私を殺されるのは絶対に避けたかった)、Jarvanがtopに到着したまさしくその時にJaxは死に、まちがえてEliseをクリックしていたためにJarvanのCataclysmはSingedを逃してしまった。

これは私が輝くための瞬間だった。私はultの1段目を自turret側のジャングルの壁を越えるのに使い、Eliseとの距離を詰めようとしたが、この試合はよくあるそんな試合だったので、私のultは壁を越えるには早すぎた。2段目はまだ良く、EliseとSingedにしっかりとダメージを与えたが、またしても私はCharmとOrb of Deceptionを外した。EliseとSingedは茂みへと逃げ、Jarvanがそれを追った。

私はultの最終段階をSingedとの距離を詰めてダメージを与えるのに使う前に、Fox Fireのクールダウンが終わるのを待っていた。Jarvanがキルし、Jaxと私はアシストを得た。私はやっとチームの役に立ったことに、安堵の溜息をついた。しかし、Gragasが姿を現したことで私の歓喜はあっけなく終わりを告げた。EliseのRappelとGragasのBody SlamがJarvanを殺し、私はtopのturretの下へと逃げてリコールするしかない位置に取り残された。そう決心するのは簡単なことだったが、自turret下にいた私にGragasのultが命中し、彼のIgniteが私を殺した。

私のスコアは0/4/1、対するGragasは5/0/0となった。

この時、botレーンからいくらか否定的なコメントがあったが、「お前らバカだろ、何やってんだ?!(what are you idiots doing?!)」以上のコメントはなかった。この時点から、私はどうやらこの試合では負けるようだということを確信したが、少なくともトライできたことには満足したし、ファームして勝とうと思った。この出来事の後、こちらのouter turretは速やかに削られていったが、Jaxがtopレーンから離れずにturretを守ったため、破壊は免れた。しかし、私たちはmidのinner turretを守ろうと、なんとかしてmidに4人集まった。

その後の10~15分間は、こちらのtopのouter towerが破壊されたのと、2回ドラゴンを取られたこと以外には、大したことは起こらなかった。敵チームは私たちへとダイブし続けたため、双方のチームはお互いに数回のデスを出したが、midのinner turretを守ることはできていた。

ここは敵チームが勝つために動き出した試合の転換点だったが、敵はこちらのサポートを殺すためにとてもとても長い時間を無駄にし、私を一発屋と見なして追い払い(一度は有効だった)、オブジェクトを得るためよりもキルを増やすためにこちらのtowerにダイブし続けた。長い目で見れば、このことにより敵は時間を無駄に犠牲にしていた。なぜなら、こちらのTristanaとJaxは、他のレーンのファームを全て取って行ったからだ。

これはRankedをプレイする時にすべきではない、最筆頭の例だ。優位に立っているだけでは、常にその優位を維持し続けていることにはならない。Tristanaはレイトゲームにおいて素晴らしいキャリーで(90% ASはクッソ強い)、Jaxのスキルも素晴らしいスケールがあるため、私たちはかなりいい状態でレイトゲームを迎えることができた。それに私はAhriをプレイしている。DFGを買うことができれば、確実に敵1人を戦闘不能にすることができ、戦闘での私の仕事は終わるのだ。

とにかく、私たちはこちらのturret下での4対1の集団戦で、後れを取り戻し始めた。これによって私たちはプッシュし、mid turretを2本折り、ドラゴンを取ってbotのouter turretも破壊した。これは一人頭600gものの収入となり(キルは考慮していない)、勝敗の天秤を私たちのチームへと大きく傾けた。そしてこれにより私は、ついにDFGを買うことができ(Gragasにめった打ちにされていたため、私が最初に目指したアイテムはAbyssal / Chaliceだった)、集団戦において適切な脅威となったが、私は未だにフォーカスを受けずにいた。

私たちは敵の赤バフのところでSingedを捉えることができ、CorkiがWで壁を越えて逃げる前に多少のダメージを与えることに成功した。私たちはSingedを追いかけ、敵チームはやけくそ気味なプレイを始めた。私はSpirit Rushで壁を越え、CorkiにDFGを使い、最終的にはCharmを命中させて戦闘不能にすることができた。

私たちの状態はぐっと良くなり、試合を終わらせるための最初のinhibitorを破壊し、nexusを割って勝つことができた。

敵が成し得なかった、もしくは拒否できなかったことを私たちはやり遂げ、私たちが獲得したキルは速やかに致命的なものとなった。私たちは試合に勝つためにアドバンテージを使ったのだ。うん、私は自分をチームの一員だと言える……:D


試合後の分析

私はDFGを買うまで、この試合で正真正銘のクズだった。味方のSonaはそれでも私に、調子が悪くってまさしく能無しのようなプレイしかできないのはしょうがない、きっとラグいんだろう、と言ってくれた。

私は試合中になんとか数回のキルとアシストを獲得でき、できるかぎりの場所でファームに全力を尽くしたが、私がひどかったので味方のサポートは私のCSを横取りしていたし、それが彼女にできるベターなことだったのは当然だろう。そりゃそうだ。

しかしながら、私はワードを買い続け、試合中盤にはキルを求めるよりもフィードしないことを心がけて安全にプレイし、そして最終的には、勝利した。ネガティブでないプレイヤーは、敗北率よりX%勝利率の方が高いということについてRiotが話題にし続けている試合の一つがこの試合だったと、正直私は信じている。

私のスコアが0/3/0だった時に罵りが始まっていたら、士気が落ちてチーム全体が不満を抱えたプレイヤーに変貌し、無謀なトライと勢いを取り戻す行為のために愚かで危険なミスをしがちになっていただろう。Gragasのスコアが9/0/2だった時の敵チームを見てみると、私たちは勢いを取り戻し始めたばかりであり、「SingedをReportしろ(Report this Singed)」という声が出始めてから間もなく、彼らは負け始めた。

この「私はがんばっている、でもチームが私のせいで負けている」という精神構造は、きちんと考えるために正常な状態とは言えない。私はSonaやTristanaのような、試合中に士気を維持し続け、私が呆れるほどにダメダメでも、試合をキャリーして最終的に勝ちたいと思わせてくれたプレイヤーたちに感謝したいと思う。


著者について


 Cloth5.comで方法論と数学的手法についてのブログを担当する。現在はLoL、The Walking Dead、SC2、Game Dev Tycoon、GTA 5をプレイしている。Twitterで@LolFridgecakeをフォローしてね。



原文
Cloth5 | Playing One of 'Those' Games by Fridgecake

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