2013年1月3日木曜日

レート1300から見た魔境とは何か!

ランクドをちょっとかじったていどのプレイヤーが、魔境の話をします!

(1)このゲームでは実戦中にチームメイトを教育することができません!
League of Legendsのようなゲームは、プレイヤーがリアルタイムに常に操作を続け、ミニマップを凝視し続けなければなりません! 一手一手考えてから行動できるゲームのような、時間的な余裕がありません!
同時に、このゲーム全体は多数のゲームシステムで構築されており、それらひとつひとつがけっこうちゃんと時間を使って学ばないと理解できないメカニズムでできています!
このため、なにかのシステムをわかっていないチームメイトと組んだ時に、「実戦中にそのメカニズムを教育して理解させてやり、その人の力を引き上げながら戦う」ということがほぼできません!

(2)実戦中にチームメイトのパフォーマンスを下げることは簡単にできます!
実戦中にチームメイトの力を引き上げながら戦うことがほぼできないのに対して、チームメイトの力を引き下げることは非常に簡単にできます! チームチャットでネチネチとその人の批判を行えばいいのです! そのようなチャットの対象にされたプレイヤーは、チームに貢献するモチベーションが低下しますし、自分よりも失敗をしていると指差せる人を探して他人のあら探しを始め、情報/ノイズ比の低いチャットをしはじめるうえ、そのうち離席してしまいますから、パフォーマンスは圧倒的に落ちます!

(3)ゲームに詳しくなってくると他人を批判できるようになります!
このゲームを始めたばかりだと、回りは自分と同類か自分より上手いかで、展開もカオスだけれど何がカオスなのかもわかりません! しかしプレイを重ね、情報を読んで、ゲームに詳しくなってくると、他人の失敗が見えるようになってきます!
つまり、チームメイトを批判できる能力が身についてくるわけです!
しかし(1,2)より、もしもこの新たな批判能力を実戦で利用すると、チームメイトのパフォーマンスを下げますから、勝率は下がります! その結果、自分のレートは「本来の」レートより下がります!

(4)「本来の」レートより残念なチームメイトと組むことになります!
チームメイトを批判することによりレートが「本来の」レートより下がると、より低レートのチームメイトと組む確率が上がります! 自分の「本来の」レートからすれば組まされるのが「おかしい」レート帯のチームメイトとばかりマッチングされることになるわけです!
もしここでこの「不当な」レート帯のチームメイトをさらに実戦で批判していくと、さらにチームメイトのパフォーマンスを下げ、負けやすくなります!

(5)自分のレート帯を魔境と呼ぶ人はそこが不当だと思っています!
上記の(1~4)の展開に沿ってしまっている人は、自分のレートが「本来の」レートではなく「おかしい」レート帯にとどまっていることが「不当だ」と思っています! 自分の責任ではなく、なにかよくわからない呪われた理由によりその場所にいると感じているのです!
「魔境」や「Elo Hell」という言葉がそのあらわれです!
なにか魔道的な環境、不合理な場所のせいで、自分が苦労させられているのだ、と思っているのです!
しかし実際にはこの(1~4)の展開によってその人はそのレート帯にいるのであり、それは妥当なのです! 自分のいるレート帯を「魔境だ」「魔境だ」と呪い続けるようなことをしているプレイヤーは、そういうことをしないプレイヤーよりも成績が下がるのです!


じゃあどうするのがいいのか!

【1】仲間を教育するのは実戦の後にする!
実戦中にチームメイトを教育できないのだから、互いに学び強くなるにはゲームの後で感想戦をしたり、一緒に大会を見たりするのがいいです! 実戦の後ならば、落ち着いた状況で、理解できるまでゆっくり時間をかけて話し合い、建設的に学ぶことができます! 言い換えれば教育は野良の一戦限りゆきずりのチームメイトではなく、一緒に強くなっていける人、フレンドを教育するのがいいです!

【2】実戦中は有用なチャットしか言わない!
「gj」「good kill」「worth, try better next」「we can still win」「dont fight each other」「dont fight in chat, fight in game」ぐらいを言っていれば十分です!

【3】上には上があると思っておく!
どうせ自分より上手い人は無数にいるわけで、どんなプレイヤーだって駄目出しをされるとなったらいくらでもミスはしているわけです! 自分が他人に期待して「それでもこれぐらいはやってほしい、これができないのはいくらなんでも勘弁欲しい」と感じてしまうのは、自分がすでに学んで身につけ終わっている技能だから「当然、常識」っぽく感じているにすぎません! それは実際には何十時間もかけて学んた技能なのです! 当然や常識などはなく、どこまでも上には上には上には上があるだけです!

【4】負ける理由ではなく勝つ理由を言う!
梅原大吾氏ワードらしいんですが、「こうだから負けた」「こうだから負ける」と言ってしまうと、負けている現状を説明してしまうことになる、それは一種、負けていくことを認める形になってしまいよくない! かわりに「こうすれば勝てた」「こうすれば勝てる」と言うのがいい! そう言えばそこを改善するという、次に練習することの行動宣言になるわけで形がいい!

【5】チームメイトを動かす!
チームメイトのミスを探していくのではなく、チームメイトを動かしましょう! ピンとフォールバックピンをマウスの3ボタン、4ボタンに割り当てて即座に打てるようにしましょう! 敵の動きが見えたら別レーンでも「敵の現在位置にピン → 敵の進行方向にピン → その方向の味方にフォールバックピン」と3点打ちましょう! ボイスチャットを持っている人とフレンドになったら、声で常に「次の目標」と「今集団戦をしたいのかしたくないのか」を伝え続けながら戦いましょう!

【6】実際魔境などない!
自分がそのレートにいることが「不当だ」「おかしい」と思い、その怒りを他人にあてていることが魔境なのです! 「そんなこともある」「まあこの試合まだまだ勝てるよ」と言いながら戦っていれば魔境は消え、単に自分にお似合いのレート帯で戦っているだけです!


以上なんか低レートのくせに理屈を言いましたがなんらかの何かになれば幸いです!