LoLキャラ等のMagic:the Gatheringカード化。非常にいい仕事です。
Magicをやってた(る)人はだいたいわかると思いますが、
たまにカード自身を指すテキストがhimだったり(Magicのルールテキストでは自身の名前を書くのが一般的)、ターンエンドまでの表記がぶれてたり、Olafにいたっては赤いクリーチャーなのに、「プロテクション赤を持つクリーチャーにダメージを与えたら」という条件の能力があったり(プロテクションXはXからのダメージをすべて軽減してしまうので、Olafが何らかの能力で赤以外の色にならない限り起動しない)サイレンスの能力を再現するのに「このターン起動能力を使用できない」というテキストだったり(起動能力は基本的にインスタントタイミング起動できるので、サイレンス能力に対応して起動できてしまう)
……とまあ、いろいろ微妙なところもあったりしますが、全体的にLoLのゲーム内容に忠実にテキストが設定されていて楽しめます。
白眉だったのはAshe。まあ自分が好きでよく使うChampというのもありますが。
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テキストをわかりやすく噛み砕くと
「Asheはフライングを持つクリーチャーをブロックできる。Asheは戦闘時に相手よりも先にダメージを与える。あなたが※を消費するたびにAsheは1ダメージを対象のクリーチャーに与える。AsheがTapされた時に※をあなたのマナプールに加える。」
Magicをやっている人でもあまり馴染みのないこれ → ※
実は昔Magicには「Coldsnap」という拡張セットにこういう要素がありました。
{S} can be paid with one mana from a snow permanent
「※という表記のコストはSnowという特性を持つパーマネントから発生したマナでのみ支払える」
なのでまあ、厳密には※をあなたのマナプールに加える、というのは本家Magicでは適正なテキストではないんですがまあそれはそれ。誰が覚えとんねん! というルールチョイスのマニアックさと、Asheのキャラ特性と、ADCとしての性能を充分に表現したいいテキストだと思います。
とりあえずSnow-Coverd Land(Snow特性をもつ基本地形)をずらりと並べて一面雪国の国土を展開したのちに相手のクリーチャーをことごとく射殺するデッキをですね……(暗転)