自分がLeague of Legendsを学び始めた頃を思い出してみると、数々の恥ずかしい出来事が次々に脳裏に蘇ると思う。常にタワーダイブしていたこととか、AD Soraka(ますますサポートのようになってしまう)とか、本当はベストを尽くそうとしたのにfeedしてしまい、当然のごとくreportされたりとか。その一方で、kill stealに対する大量の非難を積み重ねれば……プレイを続けようとする決意、Lv30に到達しようと決心した瞬間は消え失せてしまう。それは初めてダブルキルを取った時、バロンスティールを成功させた時、一緒にプレイしていたxfioramaster15が「お前smurf?(r u smurf)」と尋ねてきた時……そんな瞬間のことだ。いや、誇りを胸に抱く瞬間というのは、自分の名前が突如としてLeagueの檜舞台に躍り出る時にこそ、相応しいものなのだ。
それは、自分がLeague of Legendsのプレイ方法を理解した、と信じた瞬間だった。今では、そういった感覚が過ぎると、「Elo Hell」の深い憂鬱の中に取り残されて彷徨うことになると、私は確信している……「一体全体どうやったら、ゲームの戦略面で上手くなれるの?」と。BronzeとSilverの期間や、Lv30に到達した後のnormalですらも修練に励んんでいると、その間にははっきりとした差を前後に作り出す、シンプルな変化がいくつかあることに気づく。誰もが高い技量に到達することはできるが、技量のレベルが頭打ちになることがあるのだ。進歩を続けるための最良の方法のひとつは、変化を起こすことなのである。
Lock Screen(カメラ固定):
そう、カメラを固定したプレイが単に良い方法ではないのは、ほとんどのプレイヤーにとって明白だと思われるかもしれない。だが、ただひとり快適な箱の中に閉じこもり、チュートリアル期間から先に進んだことのないプレイヤーもいるのだ。
レベルの低いプレイヤーにとっては、カメラ固定は有効かもしれない。
- 初心者にとって便利
- 画面を動かす煩雑さを低減する
- プレイヤーがチャンピオンに集中できる
他方、サモナーレベルが低い内は、カメラ固定で得られる視界は、貧弱な緩衝材だが十分であるように見える。変化が避けられないというのは、正しい。皆にとってプレイスタイルが違うものであってさえも、だ。
- カメラを固定しないことで、マップ意識が格段に向上する
- マップのより良い範囲を見ることができ、細かいことに気づくことのできる機会が得られるため、カメラを固定しないことで、方向指定スキルを使うためには、確実にもっと良い視界を得ることができる。
解決法:
プレイを改善したいと思うのなら、カメラ固定の習慣をやめることは、ほぼ必須である。カメラ固定をやめるという乳離れは、流動的な変化をもたらすだろう。多くのサモナーが心配するのは、新しいことにチャレンジすると、新しい設定に慣れるまでは、自分が発揮できる能力が落ちてしまうということだ。でも、何かを身につけるということは、能力が落ちる期間をゆっくりと取り除いていくことなのだ。
方法は以下の通り。
- ほとんどのプレイヤーが知っている通り、スペースキーを押し続けることで、自分の操作するチャンピオンを中心にカメラを固定することができる。この機能をゆっくりと、だが確実に使っていくことで、快適さを感じるようになるため、方向指定スキルをもっと効果的に使うプレイができるようになるだろう。そうなるまで、もしくはこの過程の間は、スペースキーでカメラ固定を行うのが、頼るべき優れた手段なのだ。この方法は「Spacebar Hugging」と呼ばれることが多い。
- カメラを固定したままのプレイが難しいチャンピオンに挑戦しよう。このことで、自由にカメラを動かせる機能がいかに有用なものかを、学ぶことができる。Varusの矢のような長射程の方向指定スキルは、目標の近くへとカメラを動かさなければ、狙いを誤りかねないのだ。
- カメラを固定したままでは勝つのが難しいチャンピオンを相手に、レーニングを試みよう。たとえば、自分が紫側チームでbotレーンにおり、敵のCaitlynのultが撃てる状態になり、自分のヘルスバーは残り1目盛りという状況を想像してみよう。Caitlynが自分に狙いを定めれば、死を示す赤いマーカーが現れるまで、彼女がultを使っていることを把握していなければ、生き延びることはできないだろう。Ultを撃つ前のアニメーションに気をつける(もしくは見ることができるようになる)ことが、生死の分かれ目になる可能性はある。
Smart Cast:
3.12以前はSmart Castという名称でもあったQuick Castは、プレイヤーがボタンひとつでスキルを使えるようにしてくれる。通常はスキルのキーを押し、マウスで狙いをつけ、発動させるというプロセスを踏むが、Quick Castは2番目の過程を完全に消し去ってくれる。新規プレイヤーはこの機能に気づかなかったり、興味がなかったりするが、将来的には5分の1秒が戦いの結果を分けることもあるだろう。そのレベルに達していないプレイヤーなら、「どうして今覚える必要があるの?」と問うかもしれない。だが覚えておいてほしい、こういうものを覚えるのは、早いほど良いのだ!
Smart Castを使うことで、長い目で見れば、自分のプレイはもっと柔軟なものになるだろう。このモードを使ってみる前にできていたことをできるようになるには、いくらかの練習が必要なのは確かだ。練習に打ち込む前に、復習しておくべき大事なことを以下に挙げておく。
- チャンピオンのスキル射程:Quick Castを使い始めたら、range indicator(射程表示)を表示することはできなくなる。
- 精密さを身につける:狙いをつけるのが難しいのなら、練習しよう。Quick Castは速度と正確さを交換してしまうものではない──両立させるためのものなのだ!
- コンボを学ぶ:Quick Castが有効なのは、どのスキルを素早く使えばいいかを知っている時だけだ。
- 移動を考慮に入れる:range indicatorに頼るのをやめよう。
現在のSmart Cast機能には、正しく用いるために、Quick Castするスキルはどれなのか、といったような、多くのカスタマイズオプションがある。キーを押すのか、放すのか、どちらでQuick Castが働くのかを選ぶこともまた、カスタマイズのすばらしい手段だ。たとえば、LuxのレーザーやAsheの矢のような、マップを大きく横切る長射程のスキルを使う時、狙いをつけられるようになった後、キーを放して発動するのは、大きな違いになりうる。Quick Castをゆっくりと自分のプレイに取り入れたいのであれば、Smart Cast Range Indicatorの表示をオンにしてみよう(訳注:設定方法は後述)。このことで、いくつかのチャンピオンを使っている間、白熱した戦いの最中にあっても快適なスキル使用を実現しつつ、Smart Castを実践できるようになる。Range indicatorを見るためには、押したいと思ったキーを押してしばらく待てばよい。
もし、結局Smart Castが自分に合わなかったとしても、挑戦したことは害にならなかったわけだし、自分の反射神経とチャンピオンスキルの知識こそ、大きく進歩したのではないだろうか。
訳注:Quick Cast設定時にrange indicatorを表示する方法は以下の通りです。オプションの「HOTKEYS」の末尾にチェック項目があります。
HUD表示:
League of LegendsにおけるHUD(Heads-Up Display)は極めてカスタマイズ性が高いが、そのことを見過ごしてしまうプレイヤーは多いと思われる。設定で、HUDのサイズを小さくすることができる。変更が簡単だと思う人は、厭うことなくそういったカスタマイズを行っている。これを行うと、視界の範囲がわずかではあるが大きく広がる。特に紫チームになった時に有効だ。カメラ固定を行っているプレイヤーなのであれば、視界を拡張できるかどうかは致命的だ。言うまでもなく、技術を理解し、快適にプレイするための設定をすることができれば、GUIのガイドを見る必要はなくなるだろう。
これらのとても簡単なコツが、たとえわずかであっても、ゲームを上手くなりたい人の助けになりますように。長期的な視点で見た時、小さな改善点であっても並外れた違いを生み出しうることを、覚えておいてほしい。
原文:
Simple Tips for Large Improvements: HUD, Quick Cast, Lockscreen - Articles - Team Dignitas : Professional Gaming Team