2014年2月10日月曜日

和訳:DPS・サポート・タンクのためのパーフェクトガイド パート1


協調性のないチームメイトというのはおそらく、Leagueをプレイする上で最もストレスの溜まる部分の一部だろう。単純に、状況が変わる前に計画について考えたり、コミュニケーションを取るための時間が十分になかったり、役に立たない計画を立てたりしているということだ。そのための手段があってさえ(たとえばボイスチャット)、コミュニケーションは乱れ、混沌とした状況の中でどの声に従えばいいのかという点で大事故が起きる。しかしながら、チームメイト間の連携を手引きするいくつかの原則というものが存在する。これらの原則を理解すれば、いくつかの一般的だが厄介な失敗を避けようとする限り、チームメイトたちと同じ見解を得やすくなるだろう。

これらの原則を理解するために、まず、異なるロールが共に働く時、どのように影響しあうのかを見ていきたいと思う。このゲームには基本の3ロール……タンク、サポート、DPSが存在する。これら全てを一遍に総括するのではなく、3回に分けて議論していこうと思う。まずは、タンクについてだ。


タンク:タンクとは何か、どのように動くのか


タンクとは、敵をコントロールしようとするロールである──味方のダメージディーラーの攻撃に対し、敵が脆くなるように働きかける。Leona、Malphite、Nautilusは、この点でタンクという分類と説明に非常に合致しており、タンクとは何か、という典型的な例である。

Leagueに存在する各チャンピオンは、30ポイントのスキルポイントを持っており、サポート・タンク・DPSのカテゴリーにポイントを自由に割り振ることができる(ただし各カテゴリーに最低2ポイントを割り振らねばならない)、と考えてみてほしい。Leona、Malphite、Nautilusのような例は、タンクのカテゴリーに最大限のスキルポイントを割り振っている例だ。Mundo(恐るべき回復効果と、HPと防御的能力値の両方をスケールさせる方法の両方を持っているため、実質的なヘルスが多い)のように理論上は耐久性を高くすることができるチャンピオンの存在は、単純に耐久性が高いということがタンクの焦点とは限らない、ということを示している。Mundoは同様に、敵に接近してフォーカスを受けるため、味方のために対象を拘束することはしない。敵のフォーカスを受けることはタンクの真の目的であるが、拘束能力を持たないMundoは混沌とした状況よりも1対1の戦闘に向くため、どちらかといえばファイターや喧嘩屋と言えるだろう。

タンクは敵を殺す準備を行うものだということを理解すれば、彼らがイニシエーターだという意味がわかることと思う。彼らはイニシエーターであるから、一番最初にダメージを受ける。より多くのダメージを受けるから、耐久性が必要であり、それがロールを最大級に象徴する要素となっている。その上、この耐久性をどんどん重ねていくことで、彼らは戦場における生存時間を延ばしていくことができる。この耐久性をフル活用するために、彼らの位置取りは攻撃的なものになり、敵の注意を引くため、敵に真っ直ぐ近づいていく。これは、スタンのように対象を物理的に行動不能にするわけではないが、簡単に死なない者が敵の攻撃を引き受けることによって、敵が自分のチームで攻撃したいターゲットを攻撃させないようにし、こちら側の次の行動を最善の手にするという行動である。この意味において、単純に敵のフォーカスを引くということで、タンクは敵にCCをかけている──ゾーニングと呼ばれる方法である。


自分のチームにとって効果的なタンクになる


タンクは、敵DPSからのダメージを受けることができるという目的に基づいてデザインされている──他の味方が基本的に対象に攻撃のみを行い続けられるように、味方が敵をぶちのめせるようにその前に立つ──良いタンクに必要なものとは、自分のCCを最大限に活用する能力、ゾーニング能力(たとえば、Malphiteのultを数体の対象に当てたり、戦闘の間ずっと味方マークスマンが敵の攻撃対象にならないように守ったり)といったものだけではなく、チームメイトたちとの連携も重要であることは、簡単に理解できる。例を挙げると、LeonaがZenith Blade(E)で優先度の高い対象に飛びついた場合、すぐに敵にスタンを使いたくなるが、Zenith BladeがLeonaを敵の奥に運ぶのと同じくらい速く、Leonaに追随することのできる相棒のダイブがない限り、スタンのアドバンテージを受け取ることのできる人間はLeonaたった一人になってしまう。Leonaのスタンを使って何かアクションが可能なチームメイトが来るまで、ダメージに耐えながら、スタンを使う機会を伺うというのが、非常に良いプランである。ゾーニングの核心も同じことだ──ゾーニングによって味方が何か行動できるようにならない限り、基本的にゾーニングは5対5を4対4にすることしかできない。タンク/ゾーニングされた対象によっては、自分の命を代償にした結果、敵のVayneを数秒間戦闘外に排除することができるかもしれない。ゾーニングされた対象が敵チームの中で最もキルやファームを稼いでいる場合は、そのゾーニングには価値が生じるかもしれないが、もっと良い選択肢が別に存在することがほとんどである。

ゾーニングを行う時、その目的は対象をある範囲から遠ざけ続けるだけではなく(味方のキャリーの隣にいるのが正しいように)、敵たちをある特定の範囲に留め続けることでもある(怒ったBaronの隣やZiggsの地雷源の中など)。良いチーム構成というのはどんな構成であっても、優先度の高い対象に接近することのできるチャンピオンを最低2体擁している。これは、敵を留め続けたい時というのは、もう一人の味方が常に必要だということを意味する。もう一人の味方がAoEタンクであれば、敵が全員で接近して攻撃してくるのを防ぐために、自分は敵キャリーとその他の敵チーム1~2人を隔離するのがいいだろう。自分が味方アサシンと行動しているのであれば、対象を敵チームが設定した戦場の外へ、味方アサシンがいる側へとと弾き出したい。Nidaleeのようなレンジのダメージ・ディーラーと連携するのなら、体を張って槍からかばってくれるチームメイトのいない場所へと対象を追い立てたい。戦闘に入る前に、自分の後に続くのは一体何なのか、対象をゾーニングする場所はどこなのかを理解しておく必要がある──Ziggsのコンボのために敵を集合させることと、Nidaleeの槍のために敵を分散させることの違いを理解することは、勝敗を分ける明確な理由となるからだ。

「でも待って、相手が行く場所なんてどうやってコントロールしたらいいの? 敵次第なんじゃないの?」究極的には、そうだ。相手が行く場所は相手自身が決める。だが、ちょっとした目論見を立てれば、その決定に対して大きな影響を与えることができるのだ。Nautilusのような、排除能力に長けるチャンピオンたちは、その能力で対象の位置をコントロールすることができる。だが、敵排除能力を持たないチャンピオンであっても、自分自身を上手く使うことで、対象の移動方向を誘導することができるのだ。私がMalphiteを使っていて、敵チームに対してultで飛び込めば、直後に敵のVayneはultとTumbleを使い、ゾーニングしようとする私に対して引き撃ちを試みるだろうことがわかっている、と仮定してみよう。私はできるだけたくさんの対象にultを当てたいが、ultが当たった敵が打ち上がっている間に、私はVayneに接近することができる。Vayneが引き撃ちを行うために後退することはわかっているので、彼女が後退するということは、彼女は私が行ってほしいと思う場所に行ってくれているということになる(Ziggsのult範囲の中や、Kha'zixの近くや、Nidaleeの槍が当たる開けた場所、などなど)。どちらにしろ彼女は、(彼女自身はそうだと思っていなくても)死が待ち構える罠の中へと飛び込んで行くか、私のチームメイトに捕捉され続けているにもかかわらずTumbleで私の鼻先に転がり込み、撃ち負けるかするしかない。これはゾーニングを行うタンクがどんなタンクであろうとも同じだ──そのためには、自分自身の位置取りが全てとなる。Malphiteがそのセリフで口にするように、ガチガチに固められてしまうか、厳しい状況を強いられるか、敵はそういう二択を迫られるのだ。


戦闘開始に当たっての、いくつかの最終考察


良いエンゲージを行うことは、単純ではあるが、タンクを構成する重要な要素の一部だ。イニシエートの目的とは、チームの出だしを良好にすることである──これが戦闘において勝敗を分けることもある。自分が特に巻き込みたいのは誰か?多くの敵味方がいない場所か?自分はゴールドで大きな優位を取っているか?敵の重要なスキル(十中八九はultimate)はクールダウン中か?……こういった検討項目は、自分に最も近い対象にエンゲージしようとするほど単純になっていく。さもなければ、結果を出すためには味方の助力が必要になるが、脆い対象や、ハラスでヘルスが削れた対象を捉える機会を伺おう。いろいろと考察してきたが、如何に戦闘が始まったのかよりも、戦闘の進行状況が及ぼす影響の方が大きいことの方が多いものだ。味方DPSが攻撃に専念するために対象を釘付けにするタンクを見ればわかるように、イニシエートとはチームが良いプレイを行うための準備である。自分がタンクとしてチームの役に立つためには、チーム全員がイニシエートに賛成することは必要不可欠なのだ。


著者について


 不平不満を口に出すのではなく、学び続けることでSilver 4からPlatinumに到達した、サポートメインプレイヤー。続けていけばすぐDiamondになれると思っている。人に教えることが好きなので、Platinumに到達した時のことについて記事を書くことにしていて、できる時にはSilver対Platinumの試合をプレイしている。ひどくくだけた感じの人間なので、どう思ってくれてもかまわないし、何でも聞いてほしいな。


原文
Cloth5 | That perfect something for that special DPS/Support/Tank: Part 1 by BlueNoseReindeer

※この翻訳記事は、Cloth5.comさまの許諾のもとに翻訳しています。
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